おすすめの淹れ方(ホット編)
「コーヒーをもっと手軽に、もっと美味しく楽しみたい!」
そんなあなたの声にお応えして。K's Coffee Roastery では、数ある抽出方法の中から、誰でも簡単にご自宅でスペシャルティコーヒーの豊かな風味を引き出せる、シンプルで再現性の高い淹れ方をご紹介します。
難しいテクニックは一切不要!お湯を3回に分けて注ぐ、とても分かりやすい方法です。最初の1投目は「蒸らし」。ここでお湯をコーヒー粉全体に行き渡らせることで、豆からガスが放出され、その後の抽出がスムーズになり、豆本来の持つ素晴らしい風味がぐっと引き出されます。
浅煎り~中煎りの豆におすすめの淹れ方です。
レシピ風に書きますと以下の通りです。お湯は落としきりです。
ぜひお試しください。
【マグカップ1杯分】
〇豆の量:14g
〇お湯の量:230g(注ぐお湯の総量)
〇挽き目:中細挽き
〇お湯の温度:浅煎り93℃、中煎り90℃
(1) 0:00- お湯を40g注いでドリッパーをスピン、またはスプーンでかき混ぜる(お湯と粉をまんべんなく馴染ませる)
(2) 0:45- お湯を合計で140gまで注ぐ
(3) 1:15- お湯を合計で230gまで注いでドリッパーを軽くスピン
抽出時間の目安: お湯を注ぎ始めてから、全て落ちきるまで2分30秒~3分程度が理想的です。
美味しいコーヒーを淹れるためのヒント:
抽出時間が目安よりずれる場合:
もし早くお湯が落ちてしまう場合は、コーヒー豆の挽き目を「少し細かく」してみてください。
もし時間がかかりすぎる場合は、挽き目を「少し粗く」して調整してみましょう。
コーヒーの量を変える場合:
このレシピの核となるのは、コーヒー豆とお湯の比率、それと各ステップで注ぐお湯の比率です。
豆1に対しお湯16.5となるように計算してください。(例)お湯を450g注ぐ場合は、450g ÷ 16.5 ≒ 27gの豆を使います。
また3回に分けて注ぐお湯の量は、
・1投目の蒸らし湯量は豆の量x約2.5~3倍を注ぎます。
・2投目は1投目と足して、お湯全体量のそ60%が注がれるようにします。
・3投目は残り全量を注ぎます。
この比率を目安にすれば、豆やお湯の量を変えても安定した風味を再現しやすくなります。
(例)全体湯量450gの場合は、1投目約80g(粉27gの約3倍)、
2投目は合計で270gになるように注ぎ(1投目と合わせて約60%)、
3投目は残りの180g(全体の40%)を注いで、合計で450gを入れきるというイメージです。
この比率を目安にすれば、豆やお湯の量を変えても安定した風味を再現しやすくなります。
今回は、中細挽きの粉を使った淹れ方をご紹介しましたが、粗挽きで淹れる「4:6メソッド」(バリスタ世界一の粕谷哲氏が考案)など、様々な淹れ方があります。それぞれの淹れ方でコーヒーの風味はかなり変わってきますので、色々試されてみてはいかがでしょうか。